第8回
オペアンプ入門:2つのルールで増幅回路と積分回路を解く
アナログ回路入門シリーズ第8回。「オペアンプで10倍の増幅回路を作れ」という課題から、使い方と中身を学びます。
前半はオペアンプが初めての方向け。端子と働き、負帰還、仮想短絡(バーチャルショート)、入力電流のルールを確認し、
フォロワ・非反転増幅・反転増幅・積分回路を、オームの法則や分圧、KCLから順に解きます。
後半はシリーズの続きとして、CMOSで三角形の中身を作ります。第7回の差動対1段から2段へ進み、
利得不足や帰還抵抗の負荷、帯域・出力範囲・オフセットが、回路の精度と使える範囲にどう効くかを見ます。
1導入:オペアンプで10倍の増幅回路を作れ
ずんだもん
実験の課題がピンチなのだ!「オペアンプで10倍の増幅回路を作れ」と書いてあるのだ。

ずんだもん
オペアンプは聞いたことあるのだ!いろいろな回路に使われてるのだ。

ずんだもん質問
でも、三角の記号しか知らないのだ。ボクでも使えるのだ?


2オペアンプとは:入力の差を大きく増幅する




ずんだもん質問
差だけなのだ?2つの入力が、両方1 V上がったらどうなるのだ?




ずんだもん
10万倍もあるなら、10倍の増幅なんて楽勝なのだ!



ずんだもん
10万倍で増幅するしかできないなんて、使いづらいのだ…。
ずんだもん:なんでこんな使いづらいものが、あちこちで使われてるのだ?



3負帰還と仮想短絡:2つのルール

ずんだもん
フィードバックなら聞いたことあるのだ!結果を見て、次に生かすことなのだ。

ずんだもん
温度を見て、ずれを直す向きに調整するのだ!ボクも毎朝やってるのだ。


ずんだもん質問
出力を入力に戻したら、ぐるぐる回って暴れないのだ?


ずんだもん
上がりすぎても下がりすぎても戻されて、1 Vで落ち着くのだ!






ずんだもん質問
短絡って、2つの点を線でつなぐことなのだ?入力どうしがつながっているのだ?


ずんだもん
本物の線じゃなくて、負帰還が作った見かけの短絡なのだ!



ずんだもん質問
入力に電流が流れないのも、負帰還のおかげなのだ?



ずんだもん
ルールは2つだけなのだ!これで回路を解いてみたいのだ!
4フォロワと非反転増幅回路


ずんだもん
同じ手順で全部解けるなら、覚えることが少なくて助かるのだ!


ずんだもん質問
同じ電圧を出すだけなら、つなぐ意味がないのだ?




ずんだもん
電圧はそのまま、力仕事はオペアンプがするのだ!これがバッファなのだ。


ずんだもん質問
せっかくの出力を小さくして戻すのだ?それで増幅になるのだ?



ずんだもん
Rg=10 kΩ、Rf=90 kΩなら10倍なのだ!0.1 Vが1 Vになるのだ!



5反転増幅回路と積分回路

ずんだもん質問
今度は−入力が、接地されていないのだ。電圧はどう決まるのだ?






ずんだもん
Rin=10 kΩ、Rf=100 kΩで0.1 Vなら、10 µAが流れて、出力は−1 Vなのだ!




ずんだもん質問
コンデンサで積分なんて、本当にできるのだ?




ずんだもん
流れた電流が、電荷としてCにたまり続ける。だから積分になるのだ!

ずんだもん
同じ大きさの+と−が、同じ時間ずつ続く四角い波なら、三角の波になるのだ!






ずんだもん
2つのルールで電圧と電流を決めれば、あとは抵抗やコンデンサの式で解けるのだ!

6CMOSで作ると:差動対1段から2段へ
ずんだもん質問
でも、三角の中身はどうなっているのだ?本当に10万倍もあるのだ?





ずんだもん質問
えっ、第7回の回路が、そのまま三角の中身になるのだ?






ずんだもん
8.3倍なのだ!?課題の10倍に、全然届かないのだ…。






ずんだもん
8.3倍から9.97倍!段を足したら、ぐっと10倍に近づいたのだ!

ずんだもん
それでも、汎用品の10万倍には届かないのだ。





7帯域・出力範囲・オフセットの限界


ずんだもん質問
えっ、3500倍って、いつでもそうじゃないのだ?






ずんだもん
100倍にすると帯域は約1.1MHz。利得と帯域は取り合いなのだ!



ずんだもん
0.1 Vを10倍すると1 V。この中身では、きれいに10倍できないのだ!







ずんだもん
入力が0なのに、勝手に出力が端まで行って、張り付いてしまうのだ!






8まとめ:オペアンプの使い方と中身

ずんだもん
利得∞・入力インピーダンス∞の理想化で、電圧は同じ、入力電流は0。実物では近似なのだ!

ずんだもん
抵抗の比で10倍にして、帯域と出力範囲も確かめる。これで課題が書けるのだ!


ずんだもん
最後まで読んでくれてありがとうなのだ!